Webフォームでコンバージョン率を著しく下げる3つの入力項目

2010年10月23日

アメリカのWebマーケティング会社ハブスポットが、40,000人のユーザーのアクセスしたランディングページを分析して、コンバージョンを下げる傾向のあるWebフォームの入力項目を調べ、ワースト3の入力項目を発表しています。

  ▶「3 Form Fields That Kill Landing Page Conversion Rates
   (英語、HubSpot Blog、2010-10-06)

それによると最悪のコンバージョン率となる3つの入力項目は以下の通りです。簡単に言うと、次の入力項目がフォーム中にあった場合、利用者はフォームを送信しなくなる傾向が強くなるということです。

  ・年齢
  ・電話番号
  ・住所
   (住所の入力項目を番地までというように、
    詳細まで求めれば求めるほどコンバージョン率は下がります。)

入力フォーム

原文には調査のやり方などについての詳細な記述がなく、
どんな状況のWebフォームなのかについてはいささか疑問が残ります。

おそらくは、資料請求フォーム(ダウンロード形式)や
お問い合わせフォームのようなものと考えられます。
(間違ってもネットショッピング用フォームではないでしょう。)

曖昧さはあるものの、
結果としてあがった3つの入力項目をみると、
なるほど〜、と思えます。

よく、フォーム入力欄に「年齢」欄があると、
なんでこんなものを入力しなきゃいけないんだろう? 関係ないだろう
って感じる時があります。

まあ、ある意味、懸賞ハガキの年齢欄に
サバを読んで年齢を書く女性が多いのと同じかもしれませんね . . .


ホームページ制作者としての立場から考えると、
案外、フォームの入力項目って深く考えないケースが多いように
思われます。

ただなんとなく入力項目が並び、
どっかの同業者のホームページをパクってるのか?
って思う、そんなフォームによく出くわします。


今回の調査結果をふまえ、
これからの入力フォームは、
「通常の入力フォーム」と「カンタンお問い合わせフォーム」の
二段構えで準備する戦略もありかもしれませんね。
(現在準備中の弊社ホームページにも採用する予定でいます。)

「カンタンお問い合わせフォーム」の入力項目は次の3つだけです。

  ・お名前(任意、ハンドルネームも可)
  ・Eメールアドレス(必須)
  ・お問い合わせ内容(必須)


こんなお問い合わせフォームがあったら
お客様にとっても便利でしょう
(変な問い合わせばかりの場合は、止めればいいだけです。)

実際の生活を考えてみれば、
お店に行き、店員さんにちょっとものを尋ねる時、
自分の名前や住所や年齢、電話番号は告げません。

同様の気軽で手軽なお問い合わせフォームを
ホームページに準備するのもひとつのアイディアだと思います。


考えてみると、
この手軽なお問い合わせフォーム、
何かと似ていると思いませんか?

担当者をおき、業務に取り入れ、
お客様と直接やり取りする Twitter(ツイッター)に似ています。

Twitter(ツイッター)を使ってのお問い合わせって、
まさに実際の店舗でのやりとりとそっくりです。

 「すみません、製品◎◎の緑色ってありますか?」
 「お問い合わせありがとうございます。緑色の製品は出ていません。」
 「そうですか。どうも。」

みたいな。

しかも多くの場合、そうした Twitter(ツイッター)利用で、
販売アップなど成果を上げていると聞きます。

Twitter(ツイッター)担当者を常時おくことができない
会社やお店のホームページには、
「通常のお問い合わせフォーム」に加え、
「カンタンお問い合わせフォーム」を設置してみてはいかがですか。


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「たかがチラシ」、されどチラシ!

2010年10月21日

巻頭特集のキャッチコピー

  「チラシとPOP」品質 100店大調査

につられて、
『食品商業 2010年11月特大号』なるマニアックな業界雑誌を
アマゾンから購入しました。
アマゾンで『食品商業 2010年11月特大号』をチェックする

食品商業 2010年11月特大号

きっかけは日経MJ(流通新聞)に出ていた新聞広告。

その新聞広告では、
実際の各スーパーのチラシとその分析結果が載っています。
なんか勉強になるかも、と思いつつアマゾンでポチッ。

で、実際に手にとってみる。

購入前、自分が期待していたのは
秀逸なスーパーマーケットのチラシの現物の写真(それもカラーの)と
そのノウハウ分析みたいな特集でした。

実際の特集には、チラシサンプルは小さなモノクロ画像で数点、
スーパー100店の「チラシとPOP」の採点表というよりは、
スーパーのチラシに載っていた商品の扱いと実際の店員の対応・態度などが点数化され、コメントと共に掲載されています。

なんだか少し期待外れでした。

それでも、じっくり記事を読んでいると、
中にはなかなか魅力的な文章もあったりします!

  「チラシが現場を苦しめてる
     POPが売場で死んでいる」

というタイトルの記事は、現場の方にとっては痛いところを突いた内容ですし、次のタイトルの本文も鋭い指摘満載です。

  「多タイトル、レイアウトルールなし……
     『多すぎる&分かりづらいPOP』実態と改善」

  「来てもらい、買ってもらう!
     チラシ&POP『伝達・理解・共有』6ノウハウ」


「たかがチラシ」と言うグラフィック・デザイナーは
自分の周りにも結構います。
というか、ほとんど全員と言ってもいいかもしれません。

グラフィック・デザイナーのほとんどが
販促の勉強などしたことがない人ばかりですし、
販促に直結するデザインやコピーライティングに興味を持ったり、
勉強する人も見たことがありません。

勉強するのはせいぜい専らオシャレでカッコイイ
デザインばかりです。


本当にお客様が望んでいるのは、

  販促力の高いチラシやブランディング力のあるチラシ

だというのがサッパリ分かっていないんでしょうね。


チラシと言うと、
二人の人物を思い出さずにはいられません。

一人は、ヤマダ電気社長 山田昇氏、
もう一人は、ファーストリテイリング(ユニクロ)社長兼会長 柳井正氏。

二人とも小さな街の電気屋さんと洋服屋さんからのスタートでした。

その二人に共通するのが、チラシへの強い意識。

両社とも全国展開するチラシ制作は超企業秘密。
今でも最終チェックには両社長とも必ず立ち会い、口をはさみます。

実はチラシはそれくらい重要な販促媒体なんですね。


上記内容は2008年9月と12月にテレビ放送された
テレビ東京の「カンブリア宮殿」内での特集で知ったことです。

とりわけ、ヤマダ電機の社長は街の電気屋さん時代、
自身でキャッチコピーを作り、チラシを出していたそうで、
それを見た作家の村上龍氏から、
「メチャクチャ上手いキャッチコピー」と賞されていました。

大手電気量販店のチラシをみんな同じようなものと思っている人は、
今一度、見比べてみてはいかがですか?

値段でけではなく、ストーリーのあるチラシを作っているそうですよ、
ヤマダ電機さんは。


グラフィック・デザイナーのみなさん、
お客様が本当に望んでいるチラシを作る努力をしていますか?
経営者のみなさん、「広告制作は部下任せ」にしていませんか?

忘れないでください。
「たかがチラシ」、されどチラシ! ですよ。


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楽天が中国版 楽天市場「楽酷天」をオープン

2010年10月19日

本日、楽天が中国検索最大手のBaidu(百度、バイドゥ)と組んで、中国でショッピングモールサイト「楽酷天(読み:らくてん)」をオープンさせました。
(「酷」は中国語でCool=カッコイイという意味らしいですが、日本人的には決して良いイメージの言葉ではありません。苦渋の選択といったところでしょうか。)

  ▶「中国でインターネット・ショッピングモール『楽酷天』が
    スタート(楽天ニュースリリース、2010-10-19)

以前、デザクロ-ブログでもこの話題を取り上げています。「楽天、中国検索大手Baidu(百度、バイドゥ)との合併会社を設立、中国EC事業へ進出

「楽酷天」は日本の「楽天市場」と同じビジネスモデルの
インターネットショッピングモールです。
オープン時、約2000店舗が出店。
服飾、アクセサリー、家具、家電、デジタル機器、ベビー用品、
化粧品になどを販売しています。

  ▶ 楽酷天(中国語)


【楽酷天トップページ】
 楽酷天(中国の楽天市場)

トップページや検索結果ページのデザインはいい感じですね。
さすがは後発だけあって、最初から洗練された完成度の高いデザインです。

とりわけ、細部のデザインが日本の楽天市場よりずっと高いレベルでまとめてきています。

中国語が理解できないので、わかりやすさという点を確認できないのが残念です。

また、最初の時点での各ショップは見たところ中国の商売で儲けようという世界の企業が多いせいか、各店舗のウェブページクオリティーも高いです。


ドメイン戦略も日本での展開時の失敗という経験を活かし、
各店舗にサブドメインを採用するようにしています。
(ちなみに、中国楽天にもGold店舗があるみたいですね。)

なお、楽天のドメイン戦略については、「グーグルが『検索結果には同一ドメインから2ページまで』の原則を撤廃した後のウェブ戦略について」の中で詳しく書いています。長い文章ですが、興味のある方はぜひご覧ください。


中国で反日デモが起こる中のスタートというのは、
どう影響するんでしょうか。そっちのほうも少し気になります。

その他にも偽ブランド、コピー商品。
色々と問題がありそうです。


2ヶ月前に楽天市場のコンサルタントの方とお話しした時は、
日本での店舗数は約3万3千店舗とおしゃっていました。

日本での「仮想商店街」事業で確固たる地位を築き、
今や世界に目を向けている楽天ですが、
日本国内でもどうやら楽天の一人勝ちに立ち向かおうという動きがあります。

日経新聞(2010-09-27)によると、
セブン&アイ・ホールディングス(セブンイレブンの親会社)やヤマダ電機が「仮想商店街(ショッピングモールサイト)」事業への数年以内の参入を目指し、準備を進めているとのこと。(当初の規模は1000店舗規模のショッピングモールサイトになる見込み。)

どうなるか見ものです。

またいつか新規「仮想商店街」事業については詳しく触れたいと思いますが、今は一点だけ。

新規「仮想商店街」を立ち上げるのであれば、いわゆる各出店店舗の
月々の出店利用料は0円にしなければ意味がないと考えます。
また、0円にすることは難しくありません。
ぜひ0円でスタートするようにしましょう。


検索エンジンの視点からみたショッピングモールの
サイト規模のジレンマについては、また別の機会に。


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「営業時間内に電話を掛け直してくれメッセージ」だけでいいの?

2010年10月16日

営業電話

皆さんはこんな体験をしたこはありませんか?

大型家電製品が壊れて販売店に電話。
修理お伺いの日程調整のため、後ほど連絡しますと言われ、
(販売店の)営業時間外にその販売店から電話が掛かってくる。
そこでやり取りが終了。
電話を切る。

と、すかさず自分が言い間違いしたことに気づく! あッ!

慌てて販売店に電話すると、次の留守電メッセージです。

  「お電話ありがとうございます。△△会社の営業時間は
   9時から17時となっております。
   改めて営業時間内にお掛け直しください。」

とほほほほ。


実はこれ、昨晩自分に降り掛かった出来事。
振り返ってみると、これと似たような経験は何度か味わっています。
(いつぞやは、夕方5時頃に販売店から電話があり、追加の確認がしたくてすぐに電話をかけ直すと、留守電で上述の「営業時間に掛け直してくれメッセージ」が受けたことがありました。正直、結構不愉快でした。)

お客様の立場に立ったマーケティングを推奨する今の自分からすると、
これって決してお客様の立場を本気で考えていないように思えます。

  金曜の夜8時過ぎに家電メーカーが電話を掛けて寄こす。
  最初に、夜分スミマセンと平謝り。

日常、電話で話した直後に、ふとした理由で、
電話を掛け直す経験は、営業マンなら誰しも何度か経験あるはずです。

言い間違い、ど忘れ、聞き逃し . . .

  夜分に電話することを平謝りするのと同じくらい
  この件についての折り返しの電話先(=至急の連絡先)を告げるか
  最悪、折り返しの電話が(いついつまで)通じない旨を
  伝えておくべきではないでしょうか。

ある意味、電話を掛けてきておいて、相手には掛けさせないというのは
一方的で思いやりを欠いた応対のように思えます。

実はそのことで損をするのは、販売店側のほうだったりする。

例えばその最初の連絡内容が「翌朝一番に修理に伺う」というものだったとしたら、
そのキャンセルの電話連絡を受けるのが遅れることになるわけで、
無駄足になる可能性も充分あり得ます。
(ちなみに自分の場合、販売店は片道30km離れた隣の市にあります。)

「営業時間内に掛け直してくれメッセージ」を流す多くの場合、
その会社は大きなメーカーやその地方支店だったりします。

そして随分昔から同じように「営業時間内に掛け直してくれメッセージ」を使っていて、今なお何一つ変わらないままです。

大きなメーカーです。
ほんのちょっとの配慮をするだけで、
臨時窓口、せいぜい自分がした連絡に対する至急の連絡窓口ぐらいは設けられるはず。

そうでなければ、お客様が折り返し電話することが可能な、販売店の営業時間内に連絡すべきです。
そのほうがよっぽどありがたいです。

販売店やメーカーは、お客様に対するほんの少しの配慮、
一歩踏み込んだ本気の配慮があれば、
メーカーに対するお客様の不満を無くすことができ、
延いては、ブランディングにも繋げることができます。

是非、ご一考を!


余談ですが、
今回の指摘、実は普段の営業電話のマナーにも当てはまります。

自分に用事があり、
自分が席を外す前に相手に電話しておこうと考え、
電話する営業マンが結構います。

これも少し相手のことを思いやれば、
改めたほうがいいことと分かると思います。

理由は最初のケースと同様です。

電話を受けた相手の方が直ぐに出られず、
申し訳ない気持ちで、直後に折り返し電話を掛けたのに、
当人に不通だったりすると、いい気持ちはしないものです。

せめて10分〜20分ぐらいの間は、
電話を掛けた相手からの電話を待っていられるぐらいの
時間的な余裕をもっておきたいものです。


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「つや姫」のテレビCMにはもう少し頑張ってもらわないとね。

2010年10月10日

つや姫|山形の新しいお米

本日10日から「つや姫」の山形県外の販売がスタートしました。

朝日新聞(10月10日)の【庄内版】の記事によると、
9月末時点で、山形県外の「つや姫」販売店は332店舗とのこと。

三越と高島屋では、なんと5キロ 4,200円で予約受付中とのこと。
高っか〜!

山形県内では5キロ 2,500円ぐらいしかしません。
安売りでは更に数百円安く買えたります。
もちろん通販も同様、そのくらいの金額で販売されています。

どう考えても、ネット通販で買ったほうがお得に思えます。
ネット通販|エーコープ庄内-旬鮮館「つや姫」でも販売中!)

金額的なことはさておき、
県外以外での多額の売上を目指すこの新しいやまがたのお米「つや姫」、
テレビCMがどんなものになるか個人的に気になっていました。

一気に全国区に商品名を売り込むには、
テレビCMの出来が成否を握っていると言ってもいいでしょう。

第一弾を覧た感想。
残念ながら良いとは言えません。
(もしかしたら自分が覧たテレビCMは山形県内用かもしれませんが。)

「つや姫」のテレビCMのコンセプトは、

  都会に住む人に贈って喜ばれるお米「つや姫」

です。

広告戦略の手法には次の2つがあります。

  1.商品自体の良さをアピールする
  2.商品のもたらす効果をアピールする

二つとも最も基礎的な広告戦略ですが、
一般に2の方が高度で、効果的といわれます。

「つや姫」のテレビCMはまさに、
2の「商品のもたらす効果をアピールする」に当てはまります。

「つや姫」を贈られて喜んでいる人物を映像で流していますから。

まるで教科書通りの戦略です。
困ったものです。

少し前のブログ「『つや姫』山形からお米の新品種がデビュー! すでに大人気?!」で、実際に食べた印象を追記しました。

  「つや姫」はひと粒ひと粒が大きめで、
  炊きあがりがビックリするくらい真っ白(本当に白い!)、
  光が当たるとテカるぐらいに艶々と輝く!

これだけ他のお米と外見的な違いのあるお米はそれほど多くはありません。
だったらこれを前面に出さないCM・広告など考えられいのではないでしょうか。

旨味とか、味はさすがに伝えにくい要素です。
特にお米のようにそれほど嗜好性の高くない食べものについては難しいものです。
そうした場合、広告は食べている人にニコニコ笑顔で「おいしい」と言わせるような、似たり寄ったりな広告になってしまいます。

「つや姫」は見た目に大きな特色があるお米です。
平凡な2の「商品のもたらす効果をアピールする」広告戦略より、
今回の場合、1の「商品自体の良さをアピールする」という広告戦略を効果的に展開したほうが「つや姫」をアピールできたはずです。

われわれ山形県民の税金を使っているテレビCMです。
できればもう少し頑張っていただきたいものですね。
エールを込めて、少し厳しく「つや姫」の広告戦略について取り上げてみました。


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