「秋田を日本のB級グルメ王国に」マーケティングの落とし穴とは?

2010年6月4日

今日、テレビを見ていたら、
「B級グルメ王国」のテレビCMが目にとまる。
どうやら山形県のお隣の県、秋田県は秋田ふるさと村で
6月19日・20日に開かれる食のイベントのテレビCMだ。

  ハ〜、またB級グルメですか。
  それにしても、CMの映像を見る限り、
  ちっとも美味しそうじゃない。

このテレビCMは、本日からスタートしたCMです。
(視覚的に美味しそうに見えないのは「B級グルメ」だから仕方ないとも言えます。視覚でアピールできない場合の広告手法については、後日改めて取り上げてみようと思います。)

合わせて、今朝の日経新聞には記事として掲載されていました。
題して「秋田のB級グルメ まるごとペロリ」、
記事の冒頭を少し引用します。

 「秋田を日本のB級グルメ王国に」―。B級グルメで街おこしに取り組む秋田県内の13民間団体が連携組織「秋田県『食』のネットワーク協議会」を立ち上げた。事務局を設けて情報を共有し、共同で県内外のイベントに出店する。1つの県でB級グルメの団体が連携組織をつくるのは全国的にも珍しいという。

「B級グルメ」については、以前、弊社ブログ
B級グルメはA級のまちおこし企画か?」で
けちょんけちょんにしているので、
今回それとは違った視点から取り上げてみたいと思います。

ただし、「秋田を日本のB級グルメ王国に」というスローガンはやはりいただけません。

別に秋田県に限りません。
「B級グルメ王国」のどこに価値があるのでしょうか?
どこに魅力があるのでしょうか?

「B級グルメ王国」に何かあるとすれば、それは流行りだけです。

だって、自分の住んでいる県が「B級グルメ王国」と呼ばれても
ちっとも嬉しくないですよ。

それに、秋田県内にはたくさんの「A級グルメ」を目指しているシェフがいるはずです。
「B級グルメ王国」なんてキャッチフレーズが全国に広まった日には、
県外に移住しなければならなくなります。


更にものごとには、規模による価値の違いというものがあります。

「B−1グランプリ」が成功をしたのは、
「B級グルメ」が全国から選りすぐられた食だったからです。

「B級グルメ」という二流の食でも、全国から選ばれた食べものなら
おいしいかも、と思えます。

それに反して、狭い範囲の「B級グルメ」なんて、
ただの美味しくない下手物グルメと大差はなくなります。

マーケティングにあっては、
そこを勘違いすると、大失敗をしてしまいますね。
まさにマーケティングの落とし穴です。

(まあ、まだ今のところ「B級グルメ」が話題性をもっているので、
 大失敗とはならないでしょうが。)




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