観光地、失う非日常性。ホームページで知的好奇心を刺激しましょう

2010年4月16日

日経流通新聞(=日経MJ、4月14日付)に「観光地、失う非日常性」と題された国内の旅行先に対する消費者心理の調査結果が載っていました。おもしろかったのでご紹介します。

結論から言えば、全国の主な観光地で期待度や満足度に差が見られなく、“非日常性” も失われつつあり、旅情をかき立てる要素は温泉旅館のお風呂ぐらいになり、総じて観光地独特の魅力は薄れてきているとのことです。

日経MJの挙げるポイントは次の3つです。

  1. 国内の旅行先は非日常への期待度より、利便性で選ばれている。
  2. 温泉旅館の風呂はなお非日常的空間だが、多くの観光地は旅情をかきたてる要素欠く。
  3. 自らの旅の視点にこだわる能動型旅行心理を刺激することが観光地の魅力を高める。

今回はこのうち〔3〕について取り上げたいと思います。

能動型旅行心理とは、あらかじめ知識を得て、自分なりの課題や視点を持って旅に臨みたいという積極的な姿勢で、反対に、料理やお土産品、名所・旧跡やお気に入りの宿といった旅行への一般的な興味は受動型旅行心理と呼びます。

さらに年代別の旅行心理をみると、能動型旅行心理は20歳代から年代が上がるのに比例して上がり、対照的に受動型旅行心理は20歳代・30歳代が高く、60歳代がもっとも低くなっています。

この結果から、若い人は話題性とかただおもしろそう、有名だからといった理由で旅行しがちであるのに対し、旅行に一番金銭的に余裕のある年配の人になればなるほど、自分なりの興味に即した旅の目的をもって旅行していることが判ります。

タイムリーな話題、「坂本龍馬」で例を挙げると、若い人は単に話題性だけで坂本龍馬ゆかりの地へ旅行に行きたがり、年配の人は日本の歴史などを調べたり、龍馬関連の書物で関心を高めた上で自分なりの坂本龍馬ゆかりの地を決め、旅行に出かけると言えるでしょう。

こうした旅への能動性や刺激をもたせるための最も簡単な方法は、ホームページでの情報発信することです。

旅館のホームページを覧ると、料理やお風呂の魅力ばかり伝えようとしている内容がほとんどです。

それだけにとどまらず、歴史や土地、人物など、ゆかりのある面やマニアックな話題をホームページを使ってアピールして行けば、きっとより多くの旅行観光客を獲得できるようになります。

発信していない情報は、その情報が存在しないのと同じことです。

なお、情報の見やすさにもこだわりましょう。データが示す通り、旅行に知的好奇心を求めるのはご年配の人のほうが若い人よりずっと多いわけですから。


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