「キリンフリーはまずい」と、小さな声でつぶやいた

2010年2月13日

SMBC2009年ヒット商品番付
(三井住友銀行グループ)で
  西の「横綱」

日経MJの2009年ヒット商品番付で
  東の「大関」

に選ばれたノンアルコールビール、
ご存じキリンフリー(KIRIN FREE)。

絶好調の売上です。

大ブームになる前のそこそこ話題になっていた頃、(確か、昨年の春頃?だったかなぁ)
飲んべえな私は、
好奇心から、ついついキリンフリーに手を出しました。

どれどれ、と期待に胸を躍らせながらグビグビ。

  マ、マ、マ、、マズイ!

結局、少し飲んで、
残りはキッチンの流しに捨てることに。

不味すぎて、飲めなかったのだ。

そう言えば、それよりも随分以前、
まだ完全に0%になる前のノンアルコールビールも
大変まずかったということを思い出した。

まあ、世の中で当たったからと言って、
自分にも合うという訳ではないという典型的な例ですね。

ところで、このキリンフリー、
味についての真の評価が難し商品ですよね。

基本的にキリンフリーを飲む方は、
アルコール入りの普通のビールが飲めない人です。
と言うことは、
普段、アルコール入りビールを飲まない方がくだす味についての評価だということになります。

また、普段アルコール入りの普通のビールを飲んでいる方が、
クルマの運転などの必要性から、
その時だけアルコールをとれないこともあるでしょう。
その場合、人は雰囲気に酔うように、
みんなとわいわいがやがやと楽しく飲めば、
美味しく感じるでしょう。

ちなみに、心理学的には、
食事の味には、めちゃくちゃその時の人間の気持ちが影響すると言われています。
喧嘩したり、激昂している時や悲しくて涙を流している時は、
どんなに美味しいものを食べても味を感じなくなります。

皆さんも、そんな経験をしたことがあるのではないでしょうか。

そうすると、厳密にキリンフリーの味を確かめるためには、
普段アルコールビールを愛飲している方が、
飲酒してもいい状況で、
しかもひとりで飲んでみる必要があるということになりますね。

マーティングの世界では、
食のように、
基本、人それぞれの好みに依存するようなモノの場合、
売れたモン勝ちです。

なので、本当は大きな声で叫びたいのですが、
ぐっと堪えて、小さな声でつぶやきます。

「キリンフリーはまずい」


ところで、このキリンフリー、
広告手法として、
いわゆる「当初の販売目標の何倍も売れた!」戦略を使ったと
言われています。

つまり、ワザと販売目標を低く設定して公表。
上手く行けば、販売目標をらくらく超え、
当初の目標値の何倍もの売上を達成できます。

そこで、次はメディアに、(あるいは広告のコピーで、)
「当初の販売目標の何倍も売れた!」という情報を流します。

その情報を見たり聞いたりした人は、
無条件に思います。

「そんなに売れたのか〜! スゴイ! だったら自分もひとつ!」


この広告手法の是非はともかく、
結構「販売目標を低く設定する手法」は多く使われていますから、
注意してみてください。


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