「虫コナーズ」vs「虫よけゲル」〜インターネット時代のネーミング

2009年9月6日



九月に入り、急に秋の気配が身に染みる季節になりましたが、
この夏、皆さんはご自宅の虫除け対策どうしていましたか?

日経MJ(=流通新聞、2009年8月10日)によると、
虫よけ剤の主要5社7ブランド中、「虫コナーズ」が独走だったそうです。

製品の効能とは別に、
「テレビCMなどの広告・宣伝」と「ネーミング」が
2位以下を大きく引き離しての高評価。

世間一般の評価ってあなどれませんね。
確かに、最高のネーミングです。

商品の特長である「虫がよってこない」と「コーナー(角)に吊すだけ(置くだけ)」を一見して連想できます。
そればかりか聴覚的にも一度耳にしたら二度と忘れないぐらいインパクトがあります。

おまけに、唯一無二の商品名という点でも、
検索エンジン対策的に秀逸です。

この手の商品は、価格は高くありませんが、
新しいジャンルの商品ということもあり、
本当に効果があるか半信半疑なだけに、
購入で失敗したくないという気持ちが働きます。

そこで登場するのが、インターネット検索。
・・・どんな商品なんだろう? 効き目あるだろうか?

検索キーワード「虫コナーズ」での検索結果数は、

  ヤフー! 約 205,000件
  グーグル 約 108,000件

です。(2009年9月6日)
もちろん上位は全て「虫コナーズ」に関連するWebサイト。

ライバルの製品はどうでしょう?
「虫よけゲル」で検索すると、
検索エンジン(ヤフー、グーグル)は「アース 虫よけゲル」での検索を促します。
改めて「アース 虫よけゲル」で検索すると、検索結果は、

  ヤフー! 約 39,600件
  グーグル 約 12,200件

検索結果の数の違いは、
ある意味売れ行きの指標となりますね。

まあ、
そもそも、社名をプラスして検索しなければならないという時点で、
ネットの世界では、負けです。

実際、「虫よけゲル」という検索キーワードだけでは、
他のメーカーの商品が沢山検索結果に現れます。

これでは、なかなか欲しい情報にたどり着けません。

しかも、「虫コナーズ」の場合、
商品名のそばに「虫よけ」と表現を入れれば(=説明として「虫よけ」という言葉を加えれば)、
「虫よけ」という検索キーワードをカバーできます。
(実際、メーカーのページのタイトルは “虫コナーズ(虫よけ剤) | 製品情報 | KINCHO 大日本除虫菊株式会社” となっていて、きちんと「虫よけ」という言葉をタイトルに入れています。)

「虫よけ」も「ゲル」も一般的な言葉です。

一般的な言葉でお客様に伝わりやすいと考えたネーミングなのかも知れませんが、
その一般的な言葉を使っただけの商品名や名称は、
検索エンジン対策的にとても不利になります。

インターネット時代のマーケティングを考えるのであれば、
商品名や名称を決定する前に、一度検索してみることをお薦めします。

〔不安であれば、デザクロまでご相談ください。〕




テレビCM:金鳥 虫コナーズ 玄関編


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